ポルト旅行 ポルトワイン


ポルトと言えば、もちろん Vinho do Porto、ポルト・ワイン、いわゆるポートワインが有名です。旧市街の対岸は、このポルト・ワインのセラー(酒造所)が軒を連ねていて、各所で見学ができます。
ワインと言っても普通のワインとは異なり、発酵途中で蒸留酒を加えて葡萄の甘みを残し熟成させる酒精強化ワインです。ブドウ栽培に適した気候のドウロ川(写真の川です)の上流で収穫される葡萄を絞り、それを樽につめて船で河口近くのポルトに運びます。そのワインをセラーで熟成させて、世界へと輸出したのです。この地域は、斜面に豊富な地下水が流れていて地面の温度が一定していることから、ワインの熟成に向いてたそうです。上の写真は昔の船、これで上流からここまで運んだのでしょう。船腹や樽にセラーの名前が書かれていて、今は観光用に停泊しているだけです。
写真は、最も有名なセラーの一つ、サンデマン(Sandeman)です。入場料を払って中を案内してもらえます。後ろに黄色く見えるのがサンデマンのドンというトレードマークで、1930年代後半からボトルやポスター等のコマーシャルに登場してくるキャラクターです。案内の方もドンの衣装を着ての登場、ワイン好きにはかなり楽しめます。

中に入ると、たくさんの樽が並んでいます。説明を受けながら幾つかの種類の樽を見たり、
簡単な説明映画、昔からの写真などで、楽しくポルトワインのことが学べます。

ツアーの最後はもちろん試飲、一つ一つ説明を受けながら5種類のワインの飲み比べました。
白は甘口からドライ、赤は、ルビーと呼ばれる若いものから、比較的若いレイトヴィンテッジ、長く寝かすヴィンテッジまで、各種作り方から味までわかり、楽しく酔うことができました。
サンデマンの他にもたくさんのセラーがあり、説明を受けることができます。各セラーによって得意、一押しの種類のワインがあり、それらについて詳しい説明を受けることができます。
写真下はテイラー


そしてクロフト


このクロフトでは、白、赤だけでなくロゼと同じ手法でつくるピンクもあります。
ピンクは冷やして飲むと美味しいので、スラーピーのようにして飲ませていました。(写真)
そしてカレム

ほとんどのセラーが英語の説明だったのですが、カレムでは運良くフランス語ツアーがありました。
話によるとフランスから来る人が、かなり多いようです。

夕暮れになって各セラーが閉まってしまっても試飲ができる所があります。
ポルト・ワイン協会です。

ここでは、各セラーのワインが並んでいて、好みを伝えるとぴったりのワインを飲ませてもらえます。歴史的な建物、素敵な内装、それにドウロ川を見渡せるテラスで飲むポルト・ワインは、至福のひと時でした。
もちろん有料ですが、協会のためか普通のBarやカフェと比べると安価でした。
by A110ALPINE
| 2010-08-29 08:16
| コーヒーブレーク