特注クラッチディスク

実は、サンクターボのクラッチ・ディスクが欠品になっているのです。そこで再生産できる工場の技術者に見本を持って相談に行ったのでした。
技術の責任者の方、見本を見るなり、これは?と不思議そうな顔、クラッチに負担の掛かるミッドシップなので、ちょっと特殊な形状なのです。すぐに純正クラッチがそれほど耐久性がない事を見抜き、それ以上の耐久性を持たすために考えてくれる事になりました。仕事の出来る技術者の顔は、どの国も同じ、話していて頼もしく思えるし、私も勉強になります。
この会社、FIAT500からフェラーリはもちろんトラックまで、何百という車種のクラッチディスクを製造しています。欧州の自動車メーカーや部品メーカーに販売するだけでなく、競技用クラッチも製造しています。その中には、FIATやランチア、ルノー、プジョー、BMW等の欧州車だけでなく、ホンダやスバル、日本製4x4もラインアップしていました。
50年代からのデーターが揃っていて、旧車にも対応可能ということで、アルピーヌのクラッチを作ってもらうことになりました。また、欧州車だけでなく、日本車までデーターがそろっていますし、データーがなくも、見本さえあれば特注も可能です。データーがあれば少量生産(10個程度)も可能だそうです。データーがない場合は、それ以上の生産数と思いますが、形状等によって異なるようです。クラッチが欠品でお困りの方、個人では難しい数ですが、ショップやクラブであれば可能かも知れません。
by A110ALPINE
| 2005-08-03 00:25
| 部品