マイクロフィルム・リーダー

1月の水害で、壊れたりした物も少しずつ買いそろえています。
事務用品や工具など、今でも普通に買えるものは、必要に応じて入手していますが、
古い車が仕事なために、古い物が必要になる事もあります。
上のトランクもその一つです。
車やバイクには、部品のカタログとなるパーツリストという物があります。
70年代初頭より古い物は、紙の本が主流です。
水害で使えなくなった物も、一部はPDFで保存していたり、
濡れたままスキャニングしたりして、再印刷して揃えました。
70年代中頃以降のパーツリストは、マイクロフィッシュになっています。
カメラのフィルムと同じような物で、葉書くらいの大きさの平たいフィルム・シートに
200ページくらいが焼き付けてあります。それを専用に機器で拡大して見るのです。
(ちなみにロール状のをマイクロフィルム、シート状をマイクロフィッシュといいます)
かなりスキャニングしたりして印刷してあったので、あまり使っていなく
棚の上の方に仕舞いこんでいたので、フィルムはほとんど無事でした。
でも、それを見るための、マイクロフィルムリーダーという機械が水没しました。
新しい機械も売っていますが高価だし大きいし、
でも、あまり使わないので安価で小さいのを探していいたのです。
そこで見つけたのが、コレ。
上の写真のトランクを開くと、マイクロフィルム・リーダーとなります。

実際に使ってみると、ドイツ製なので、ルノーのフィルムと多少規格が異なり
少しだけ不便ではありますが、
カメラや双眼鏡で有名なMINOX製だけあって、映し出される絵はとても綺麗です。
やっぱりレンズが良いのでしょうね。
自分の用途には便利ですが、何故コンパクトなマイクロフィルム・リーダーが作られのか不思議です。
工場や政府や学校、研究機関、企業の資料室での需要が多いので小さく作る必要はありません。
実際に小さなマイクロフィルム・リーダーって、中古でもほとんど見つからないのです。
家庭用に作るとは考えにくいので、持ち運び用として作ったのでしょう。
MINOXは、小さなスパイカメラで有名なので、
もしかしたら、スパイや軍隊向けだったのかも???
ちょっとした妄想が膨らむ面白い機械でした。
by A110ALPINE
| 2014-09-06 05:55
| 水害日記