
一つ下の11月27日のポストで水害寸前という水位になったGBSの裏の川ですが、
この写真から100mほど上流の橋が落ちていました。
橋のたもとの土砂が流失して、歩道部分が落ちてしまったようです。
車道部分は大丈夫そうですが、今の所は通行止めになっています。
臨時に補強をして通行再開をする予定だそうですが、
本格的に修復については未定という事です。
今回の水害で、南仏のあちこちで被害があるので、このくらいだと後回しかも、
このまま何年も放置されない事を祈るばかりです。

昨日から雨が降り続けていて、大雨洪水警報がでていました。
午後からは小降りになった安心していたのですが、
本日27日の夕方にお隣さんが来て、
「川(Batiller)が危険水位まで来ているので逃げなさい」
と教えてくれました。
自分の所は降ってなくても、隣町の山に大雨が降っていたようです。
急いで準備して避難、帰り際に会社の裏で撮ったのが上の写真です。
今の所、雨は小康状態ですが、夜半、それに明日の午前中に降ると予想されています。
それまでは会社に近づけないと思います。
少し仕事が遅れてしまいますが、ご了承ください。
ちなみに町からの非難の指令は、今の所(午後6時)はありません。
電話やショートメールで町民に知らせるシステムがあるのですが上手く動いていないようです。
1月の水害の後は、消防署の車が回ってきたりもしたのですが、それも今回はありません。
氾濫してからでは遅いのにね。
工業地帯の住民の横のつながりで助かっています。
もう少し、町、警察、消防と住民の安全のためにがんばって欲しいものです。

1月の水害で、壊れたりした物も少しずつ買いそろえています。
事務用品や工具など、今でも普通に買えるものは、必要に応じて入手していますが、
古い車が仕事なために、古い物が必要になる事もあります。
上のトランクもその一つです。
車やバイクには、部品のカタログとなるパーツリストという物があります。
70年代初頭より古い物は、紙の本が主流です。
水害で使えなくなった物も、一部はPDFで保存していたり、
濡れたままスキャニングしたりして、再印刷して揃えました。
70年代中頃以降のパーツリストは、マイクロフィッシュになっています。
カメラのフィルムと同じような物で、葉書くらいの大きさの平たいフィルム・シートに
200ページくらいが焼き付けてあります。それを専用に機器で拡大して見るのです。
(ちなみにロール状のをマイクロフィルム、シート状をマイクロフィッシュといいます)
かなりスキャニングしたりして印刷してあったので、あまり使っていなく
棚の上の方に仕舞いこんでいたので、フィルムはほとんど無事でした。
でも、それを見るための、マイクロフィルムリーダーという機械が水没しました。
新しい機械も売っていますが高価だし大きいし、
でも、あまり使わないので安価で小さいのを探していいたのです。
そこで見つけたのが、コレ。
上の写真のトランクを開くと、マイクロフィルム・リーダーとなります。

実際に使ってみると、ドイツ製なので、ルノーのフィルムと多少規格が異なり
少しだけ不便ではありますが、
カメラや双眼鏡で有名なMINOX製だけあって、映し出される絵はとても綺麗です。
やっぱりレンズが良いのでしょうね。
自分の用途には便利ですが、何故コンパクトなマイクロフィルム・リーダーが作られのか不思議です。
工場や政府や学校、研究機関、企業の資料室での需要が多いので小さく作る必要はありません。
実際に小さなマイクロフィルム・リーダーって、中古でもほとんど見つからないのです。
家庭用に作るとは考えにくいので、持ち運び用として作ったのでしょう。
MINOXは、小さなスパイカメラで有名なので、
もしかしたら、スパイや軍隊向けだったのかも???
ちょっとした妄想が膨らむ面白い機械でした。

職業病なのか腰痛持ちなので、オフィスではバランスチェアとい椅子を使っていました。
でも水害でドロドロで、簡単に洗ったのですがスポンジまで綺麗にならずにカビくさくなって放置していました。
安物の事務用の椅子を買って使っていたのですが、少しだけ腰が痛くなってきました。
そこで、かび臭いバランスチェアのスポンジと布を剥ぎ取って
昔のベットのスポンジを加工、黒の布をタッカーで打ち付けました。
縫製もしないで布を引っ張りながら張ったので、
少し弛ん見栄えは良くありませんが、普通に使えるようになりました。
その他の物にも言えるのですが、使いなれた物が一番、
水害で買い直すよりも修理して使う方が性に合っているようです。

自宅に置けない物を会社に置いていたので、
一月の水害で、個人的に持っていた物もたくさん使えなくなりました。
ミシンもその一つ、TOYOTA製の電動ミシンがあったのですが、完全に水没しました。
車のシート地などを作るにもミシンがあっら便利かな、などと考えていたら、
近所の方が中古を売りに出していました。
それも格安、ちょっと(かなり)古くて単機能、でも電動式です。
ということで手元に来たのがこのミシンです。
上の写真の後ろに見えるのが木製のケースで、これに入れて持ち歩けるようになっています。
驚いたのは、電動モーターが100(110)ボルトな事です。
そういえば、フランスは昔は100Vだったと聞いた事がありました。
戦前から戦後すぐくらいまでに作られた物なのだと思います。


この時代の工業製品、丈夫だし綺麗な加工がされていで関心します。
実用に使うために手に入れたのですが、これなら置物にしても綺麗でしょう。
追記、製造番号があったので検索してみたところ、
なんと1927年(昭和2年)にスコットランドの工場で作られた製品なようです。
その時代に電動式の家庭用ミシンというのに驚きです。
大事に使わないといけませんね。

新しいオフィスで一番苦労したのが、この電話のコネクターです。
GBSには2本の電話回線は入っていて、一本は電話、
もう一本はADSLルーターとFax、カードの機械が接続されています。
電話は問題なかったのですが、ADSLとFAXが大問題。
FAXなどにかかってくるとADSLが切れる、またADSLも自然と何度も切断されたりしました。
色々と試した所、本線に直接に接続すると問題ない事がわかりました。
という事は、オフィスへの引き込みに問題があるようです。
このコネクター、電話(RJ11)とLAL(RJ45)が共用できるタイプで、
内部になんらかの回路が入っているようです。
これとADSLやFAXの機器との相性が悪いのでしょう。
となれば単純な電話専用コネクター(RJ11)にすれば問題ないはず、
ですが、フランスでは共用モデルのRJ45ばかりで、電話専用RJ11コネクターがみつかりません。

となれば、古いコネクターを探して改造です。
ADSLルーターに添付されていたコネクターを分解して、
壁のコネクター端子にフィルターのコンデンサーも組み込みます。

出来上がったのが、これです。
見栄えは高価な新しいコネクターには及びませんが、全ての機器が動くようになりました。
実は、昔この手の事を仕事にしていたので、なんとかなりました。
でも日本では、電話線の工事は資格がないと違反なはずですので
良い子はマネをしないようにしてくださいね。

日曜日から今日まで3台(キャトル2台、アルピーヌ1台)の車を洗いました。
水害で浸水して内部は泥だらけ、シート等を外して高圧洗浄機で泥を落とします。
もちろんエンジンもかからず一台はブレーキも固着、
移動はドーリーというタイヤの下にキャスター付きの台を入れて人力で押します。
車は綺麗になりましたが、これからの修理がたいへんです。
電装関係やブレーキ等、必要な部品が入手困難だったりするので、ちょっと先は長いかも。

オフィスの引っ越しが終わりました。
まだまだ、たくさんの書類が濡れていたり、足りない機材が多くて
オフィスの機能も半分以下ですが、ある程度の営業が出来るようになりました。
在庫もほとんどありませんし、自社制作の部品などは生産設備も整っていません。
濡れた資料も一部しか復旧していませんし、
見積もりを出すにも、価格などのデーターも昨年のままです。
一つ一つ価格を取引先に問い合わせてからの返事となるので
今までのような対応はできないと思います。
破壊された箇所の修理や、新たな機器の設置等の
水害の後始末の仕事と並行しての営業となりますので
ご返事にお時間を頂く場合も多くなるでしょう。
しばらくはご迷惑をおかけしますが、ご了承いただければと思います。
たいへんお待たせいたしましたが、よろしくお願いいたします。

床が完成すると、天井の梁、そして壁の骨組みと組んでいきます。

写真左側の壁の内装、それにドアの枠もできました。

そして手前側の窓と内装も完了、中にいる赤い服は電装工事の方です。
この調子で進めば来週中には、オフィスが使えるようになるでしょう。
もっともオフィスが出来ても、そこで仕事をするための設備まで
揃っているわけではないので、すぐに仕事とはいきませんけどね。
オフィス工事と並行して、部品の整理も進んでいます。
泥にまみれた工具や部品については、そのままにはしておけないので、
簡単に洗ってプラスチックの箱にいれて保管してます。
一つ一つ洗うのも大変なので、中古格安の食器洗浄機を手に入れました。
試したところ、時間はかかるのですが、それなりに綺麗になります。
これから色々な仕事が増えていくので、少しスピードUPになるのではと期待しています。
GBSは部品販売が専門ですが、入荷した部品を加工してたり
組み立てたりして製品にする部品が多くあります。
そのための工具や治具を、修理、整備、もしくは新たに発注しないといけません。
特殊工具などは、自分で作ったりしていたのですが、
それを作るために工具が壊れているために、すぐには作れません。
色々と工夫して、なんとか生産できるようと考えていますが、かなり時間がかかる部品も出てくるでしょう。
出来る事から、なるべく早くと思っています。

20日午前中に、ほぼ壁2面が出来上がり、午後から床の据え付け作業。
一つ一つ独立した調整式の支柱を並べて水平を出しながら床材を仮置きしていきます。
これが月曜日にはだいだい完成して、のこり2面の設置が来週の作業となるそうです。
自分たちは、部品や顧客管理のソフトの構築と、1月19日時点への復帰。
そして毎月締切がある会計の仕事を仮オフィース内で行っていました。
部品や工具などの整理も同時進行、来週中くらいには部品については多少は片付くかも。
忙しい中、お客様からの問い合わせが多くて、
水害の件を説明して断るだけで、かなりの時間が取られています。
お客様には申し訳ないのですが、もうしばらくお待ちいただけると助かります。